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くうちゃん ★になった

くうちゃんはもうかなり肝臓が悪くなっていて、検査した次の日17日入院した。
レントゲンや血液検査の結果から門脈シャントだろうと言われた。
生まれつきのことなので仕方がない。
詳しい検査と治療のため大学病院に予約をいれてもらいがんばっていたけれど、むくみと黄疸がひどくなり21日の朝3時半に病院でいきをひきとった。
入院してわずか5日めのこと。


177日の命だった。
もっと早く気づいて治療できたら助かったかもしれない。
苦しくなかったかもしれない。
何もしてあげられなかった事、残念でくやまれる。

面会に行くと、1日目、2日めはいつものようにわたしの胸に飛び込んできてちぎれそうなくらいしっぽをふって顔じゅうをなめてくれた。
でもむくんでからはからだが思うように動かなかったくうちゃん。
それでも横になったまましっぽをぱたぱた力なく動かしてくれた。
私の声を聞いて、力をふりしぼってヨロヨロと来て、あまえるように腕の中に横になって眠った。
くうちゃんは小さな身体で戦っていた。
半分しかあかない目で私を見てくれた。
がんばったね、くうちゃん。

21日の夕方くうちゃんは家に帰ってきた。
静かに眠っていた。
むくんで大きくなったくうちゃん。
家族でお別れをして、23日火葬した。
子どもたちもテストで早く帰れたので、いっしょに骨をひろった。
くうちゃんの骨は小さくて、きれいに残っていた。
私の手を噛んだ時特に痛かったとがった乳歯もきれいに残っていた。
娘と折った折り紙の鶴が二羽、そのままの形で真っ白になって残っていた。
くうちゃんからのお返事だったのだろう。


入院してから私の涙はとまらず、何をしてもどこにいても思い出す。
突然いなくなった喪失感はとても大きい。
4ヶ月しかいっしょにいられなかったけれど、たくさんの楽しいかわいい思い出があるよ。
くうちゃんありがとう。

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